「そらへ」
千葉 永子

 初めて安比にきた日、空がとてもたかかった。
工事現場の大型クレーンが空に高く伸びていた。
空は更に高く大きく広がっていた。
風で雲が流れる。
一日中ぼぉーっと空を見上げているのも悪くないな。
そらを見上げるひとを作ろうと思った。